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Voice ~対談から見える健康管理のヒント~ vol.02 株式会社ソシオネクスト 様

vol.02 株式会社ソシオネクスト 様

企業健診は受診率向上だけでなく、所見のあった従業員への受診勧奨、なかでも保健師等による保健指導の不足が指摘されています。厚生労働省の調査(※)によると、「特に健康保持に努める必要」のある従業員に対する医師・保健師による保健指導は74.9%と、全体の3/4に留まっています。こうしたなか、SoC(System on a Chip)の技術力で知られる半導体メーカー・株式会社ソシオネクストでは、健診受診率が約100%、保健師ができる限り多くの方との面談を行うなど際立つ取り組みを行っています。今回は武田病院健診センター営業部の藤岡課長代理が京都リサーチパークにある同社京都事業所にお邪魔し素敵なオフィスをご案内いただきながら、京都事業所長の門田 健様、総務人事統括部 健康推進センター 健康推進課 課長の小池 美千代様(看護師)から、オリジナリティあふれる同社の取り組みについてお話を伺いました。※令和4年労働安全衛生調査

 

京都事業所長 門田 健 氏(左)   総務人事統括部健康推進センター 健康推進課課長 小池 美千代 氏(中)   武田病院健診センター 藤岡(右)

 

 

所長も受診を勧奨「年に1度、健康を見つめ直す良い機会」

京都事業所長 門田 健 氏

藤岡 ソシオネクスト様は自動車やデータセンターなど様々な先端分野で独自の半導体チップを開発されていると伺っています。その特徴について、お聞かせください。

門田 例えばクラウドサービスやAIの運用には大量のデータを処理するマシンパワーが必要となります。こうした要求に応える専用の半導体チップを開発したいお客様に対し、商品コンセプト段階から入り込んで開発し提供していくのが私達の役割です。ただ、多くの選択肢のなかで最適な解決法を提供するのは実は難易度が非常に高く、しかも年々、ハードルが高くなっています。そこで我々の持つ知見や経験を生かした、独自の提案を行っています。さらに、専用半導体チップが搭載されたお客様の商品により豊かな社会が実現されることになるので、私たちの成果で社会貢献にも繋がっていると考えています。

藤岡 直接、目には触れないけれど、便利な暮らしを支える核心技術といった印象です。グローバルな舞台で競い合っておられるのですね。そうしますと従業員様の多くは技術職でしょうか。

門田 そうですね。従業員2500人のなかで設計・開発担当者は8割を占めています。

藤岡 技術職の方は皆さん大変、お忙しく、研究・開発に没頭されているイメージです。そうしたなかで健診受診率100%というのは、事業規模からしても際立っていると感じます。実際、どのように取り組んでおられるのでしょうか。

小池 毎月、安全衛生防災委員会を開催し、そこで現在の受診率や予約者の状況を報告しています。とくに京都事業所では、武田病院健診センターさんから受診状況をコンスタントにいただいているので、早く健診予約をとるように、リマインドメールなどで、随時、受診勧奨しています。

藤岡 貴社の健康推進センターの保健師さんが中心となってきめ細かく働きかけを行っているのですね。

小池 はい。実際、忙しい従業員が多いのですが、健診受診率100%をめざして何度も受診勧奨を行っています。

門田 フィジカル面はもちろんメンタル面も含めて健康であることが重要です。しっかり会社で仕事をしていただくのはもちろん、ご家族との暮らしなど、ご自身の生活の基盤となります。健診を受けることは従業員の権利なので、そこはしっかり受けてもらうよう、未受診者には私からも、受診勧奨を行っています。

藤岡 会社や人生という面で健診をお役に立てていただいているのは本当に嬉しいことです。

門田 自分自身もそうですからね。やはり1年に1回の健診は「健康」というものを見つめ直す良い機会になると思っています。

 

 

保健師による声かけが当たり前となる環境づくり

総務人事統括部健康推進センター 健康推進課課長 小池 美千代 氏

藤岡 健診後のフォローはどのようにされているのでしょうか。

小池 実は健診後の事後フォロー面談もなかなか達成できませんが100%をめざし、京都のみならず全拠点の看護職が声がけをしています。また、問診にも「健康相談の申し込みをするか」という設問もありますので、健診結果によらず、希望された方全員に声をかけているところです。また、武田病院健診センターさんには弊社の産業医もお任せしていて、健康診断後の面談や長時間労働者への面接指導などご対応いただき、総合的なサポートをお願いしております。

藤岡 声かけと言えば、特定保健指導の周知にも努められているとお聞きしております。

小池 そうなのです。今年度から特定保健指導もご協力いただいて武田病院健診センターさんから資料を送付していただいているのですが、なかなか実施者が少ない状況ですので、特定保健指導も併せ、皆さんに声かけを行っています。また、治療中という判断になっていても声をかけ、どのようなお薬を飲んでいるか、治療は継続しているのかなど、できるだけ面談するようにしています。

藤岡 従業員さんに一生懸命向き合っておられるからか、小池様と社内を一緒に歩くと、「あ、小池さん」と色んな社員の方から声をかけられている姿が印象的です。

小池 私が声をかけることで「この人、具合が悪いのかな?」と思われないようそこは意識して、普段から色々なことでお声がけしています。個人情報に配慮し、席を回る時はあまり込み入った話も出来ませんが、他愛もない話をすることを大事にしています。意外と「いい所に来た、これどうしたらいい?」なんて言ってくださったりします。

藤岡 素晴らしいです。風土が自然と根付いたのではなく、「保健師さんが声をかけるのが当たり前」という環境をつくっておられるのですね。

小池 ほかにも、担当の保健師が、血圧計設置場所に健康情報を掲載する等工夫して意識改善に働きかけてくれています。武田病院健診センターさんとの連携で、フィードバックいただいたデータを追っかけながら、日々対応しています。

フリーアドレスの明るいオフィス空間

 

レントゲン画像もスマホで見られる健診アプリを活用 

藤岡 ソシオネクスト様には、当センターが提供しているPHR・医療情報共有アプリ「NOBORI」を導入いただいています。皆様のご評価はいかがでしょう。

小池 ありがとうございます。「問診がスムーズ」「健診結果をすぐ見返せる」「紙媒体より使いやすく使い勝手が良い」と概ね好評です。受診日のポップアップ通知を喜ぶ声もありました。

門田 私もアプリを入れたかったのですが、上手くいかなかったのです(笑)。

展望談話室

小池 是非、導入をお願いします(笑)。しかし今回導入を見合わせた社員からの声の中にセキュリティーを気にして登録を見送った方がいました。

藤岡 先端分野の事業ということで、セキュリティー対策は厳しいのですね。

門田 仰るように高いセキュリティーレベルで業務をしていますので、会社はもとより従業員もセキュリティーに対する意識が高いです。それはそうと、過去の健診データをデバイスで見られるのは、便利だろうと前から思っていました。「去年はどうだったかな」と私も見比べてみたくなります。アプリでは過去のデータが見られるのですね?

藤岡 そうです。過去5年分の結果を比較いただけますので、是非ご活用ください。

小池 門田所長、このアプリはレントゲンの撮影データも見られるのですよ。これは他ではなかなか無い機能だと思います。

門田 レントゲンの結果まで見られるのですか? それは凄い!

藤岡 スマホからサーバのデータを見に行く仕組みなのですよ!

小池 「主治医の先生にお見せできて、とても良かった」という従業員の声もありましたよ。

藤岡 まさにPHR(パーソナルヘルスケアレコード)の活用ですね。その方のように、健康データをご自身で管理することが定着し、皆さんの健康への意識付けにつながれば、と思います。

 

より快適な健診へ「巡回健診」から「施設健診」にシフト 

京都事業所事務 東田氏(左)、京都事業所担当保健師 藤野氏(中)、小池氏(右)

小池 アプリだけでなく、京都事業所を担当する保健師が健康診断結果の面談をしながら、様々な声をヒアリングしています。武田病院健診センターさんは、「医療機関らしい清潔感がある」「待ち時間が少ない」「巡回健診より快適」と好意見が多いです。個別の事情がある方にも配慮いただけて「対応がとても丁寧」という声もありました。

藤岡 ありがとうございます。色々な声がお聞きできて嬉しいです。巡回健診の件は、当初、当センターがバス健診をご提供させていただいたものとの比較でしょうか?

小池 それもありますが、新横浜の本社は巡回健診がメインですので、そうした声も多いのだと思います。

藤岡 京都に異動され、違いを実感されたということでしょうか。

小池 そうです。本社の健診は婦人科健診、特殊健診にも対応しているのですが、そうなると施設健診に行くことになります。ところが提携している健診機関が遠方なので大変なのです。その点、武田病院健診センターさんは京都駅前にあり本当にありがたいです。巡回健診と比べて「お客様扱いしてくれる」という声もあります。

門田 そういえば2015年の設立時は、武田病院健診センターさんの巡回健診バスに来ていただいていましたね。当時は京都事業所もJR京都駅近隣にあり、近くの病院グループということで安心感がありました。

藤岡 貴重なご意見、ありがとうございます。この声を大切にさせていただき、施設健診も巡回健診も、より快適で質の高い健診センターづくりにつなげていきます。

 

イベントや情報配信など 遊び心を活かした意識づくり

健康チャレンジ(2023年テーマ 三国志)

藤岡 健康増進の取り組みでは他に、独自の楽しいイベントをされていると伺っています。

小池 「健康チャレンジ」という5人1組によるウォーキングのチーム戦、個人戦を行っています。

藤岡 チームで競うのですか? どのようなルールなのでしょう?

小池 「すごろく」のようなコースマップを作製し、1万歩で1マス色を塗れる(進める)という企画です。毎年テーマを変えていて、今年は三国志のコースになっています。今年度は海外も含め28チームが参加してくれました。

藤岡 参加者140名とは壮大ですね! 海を越えて勤務地も所属も異なる皆さんが、一緒になってゲーム感覚で歩くのですね。コミュニケーションも増えて楽しそうです。

小池 そうなのです。色々な方がいるので、なかには1日6万歩ぐらい進んでしまう方もおられます。ですので、1人あたりのカウント上限を設け、4人ぐらいが完走しないとチームとしてのゴールにならないように工夫したりしています。

藤岡 1人だけ突出していてもダメと。とても上手くできていますね。

 

バランスチェック会の様子

小池 他には「1歩も歩いてないんだけど、窓ふきは疲れる」という大掃除での声を受けて、お掃除何分で何歩というような換算表も作成しました(笑)

藤岡 良いアイデアですね!他にも普段からされている取り組みはありますでしょうか?

小池 健康推進センター設立1年後の2017年から「健康トピックス」という月1回の情報配信を続けています。

藤岡 コロナ禍で在宅勤務になった時なんかは、とくに健康情報があるとありがたいですよね。

小池 そうなのです。在宅勤務がメインの際は在宅勤務の取り組み方、心の保ち方などフィジカル・メンタルの両面をアドバイスする配信を行っていました。ヨガの先生に協力いただいて「在宅でできる、座ってできるヨガ」といった動画を撮影しての配信を行い、現在も年に1回ヨガの動画配信は行っています。

藤岡 デスクワークが多いと、腰や肩にきますよね。

小池 ロコモティブシンドローム予防、転倒予防を意識し、昨年から全国労働衛生週間(10月1日~7日)に「バランスチェック会」というイベントを実施しました。

 

マッサージルーム

門田 デスクワークの腰痛対策と言えば、当社は3PMというマッサージルームを社内に設置しているのも特徴ですね。

藤岡 マッサージされる方が常勤なのですか?

小池 そうです。本社では2015年、京都と愛知県の高蔵寺事業所では2016年から視覚障害の方を雇用し、マッサージを提供しています。

門田 会社でこうしたことが出来るのだと、当時、驚きました。勤務時間中にサービスを受けるのですが、本当にありがたいです。

藤岡 本当に様々な面から健康への取り組みをされているのですね。

門田 私たちは普段、当たり前だと感じているぐらい、自然に受け取っていたことばかりだったのですが、今日は色々と気付きがありました。

小池 やはり「従業員の健康あっての会社の健康」ですので、常に声を拾って、それをかたちにしていこうと思います。

藤岡 まさに至言ですね。日常の働きかけが如何に重要であるか、今日は素晴らしいお話をたくさんお聞きできました。ソシオネクスト様の「健康への環境づくり」は、他の企業様にとって大いに参考になると感じます。本日はありがとうございました。

 

※文中敬称略

 

 

株式会社ソシオネクスト 様

https://www.socionext.com/jp/

 

■社員数

全社 従業員 2271名 男性 2055名 女性 216名

京都事業所 従業員  528名  男性 494名   女性  34名

※2023年10月1日現在

 

■事業内容

SoC(System on a Chip)及びそれを核とするソリューション/サービスの設計、開発及び販売

 

 

 

 

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